翻訳コーディネーターのぶっちゃげたハナシ

翻訳コーディネーターの視点から、翻訳業界の関係者に届けるリアルボイス。

新人の英文メール添削をして感じたアウトプット学習の必要性

こんにゃくです。

今日は、英語学習に関するよもやま話を。

 

 

翻訳コーディネータにとって、翻訳自体を行ったり、訳文チェックを行ったりという機会はやはり稀です。

これまでの職場すべてそうでしたが、英語を使う機会として最も多いのは、英文メール作成です。

英語ネイティヴ翻訳者には英語で指示を書くことも多いですし、多言語翻訳を扱っていればそのパートナーへの指示はもちろん英語です。

 

 

私も翻訳コーディネータ歴が長いので、英文メールは相当書いてきました。

すると、新卒入社の子の英文メールを添削することがあります。

 

累計10人近くも添削していると、それなりに傾向が見えてくるもの。

ついこの前、採用担当の社員と話をしているときにあることに気が付きました。

 

それは、国立大出身の新卒の子は、文法ミスが圧倒的に少ない!ということ。

 

新卒入社といっても、経歴はみなバラバラです。

英語を専攻した子もいれば、他の言語を専門した子もいれば、経済や法律を勉強して入社した子もいます。英語圏への留学経験もあったりなかったりです。

個々のバラつきはありますが、 国立大出身の子は文法ミスが少ないという法則については、これまで外れたことがありません。

 

なぜか。

国立大の二次試験は記述方式、私立大だとマーク方式が多いことに起因しているのだと採用担当の人は言います。

それも記述試験は、減点方式で採点されることが多いので、とにかくミスの無いように書く訓練をするのだとか。

習得のためにはひたすら書くことが一番近道なので、試験対策のエッセイとかいっぱい書いて勉強するらしいのですね。

 

自分が大学入試とは無縁だったことを棚に上げて、納得。

ああ、やっぱり国立大に入るってすげーんだな・・・って思いました。

 

 

英語の勉強法って人それぞれだと思います。

喋れるようになりたいのか、読めるようになりたいのか、書けるようになりたいのか、目的によっても変わってくるのでしょう。

ただ、少なくとも、未成年の大学入試段階で、少なくとも文法ミスの少ない英文を書ける能力を得られているって、素晴らしいなと思いました。今の受験システムもなかなか馬鹿にはできないものです。 

喋れなかったら意味ないとかそういう議論もありますが、「まず何かができる」ってことは、それはそれで褒めてあげたいのですよ。

 

中年になってから勉強したって遅くないんだというのが信条ではありますが、若い時にいろいろな経験をして出来ることを増やすって、本当に大事ですね。

 

がんばれ受験生!負けるな中年!ってことで!!